図書カード:半七捕物帳

作品名: 半七捕物帳
作品名読み: はんしちとりものちょう
副題: 15 鷹のゆくえ
副題読み: 15 たかのゆくえ
著者名:
岡本 綺堂 

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作品データ

分類: NDC 913
作品について: 安政6(1859)年の10月のある朝、半七は急の用事で八丁堀同心山崎に呼び出された。「ちっとむずかしい。」という用件は、鷹の探索であった。鷹慣らしの途上、品川の女郎屋に泊まった将軍家の鷹匠光井金之助が、鷹を逃がしてしまったのである。さすがの半七も胸をかかえる探索であるが、明るみに出れば鷹匠の切腹は免れないところ、半七はとりあえず現場の品川から目黒へと足を伸ばす。雨宿りの蕎麦屋で出会った鳥さしから、蕎麦屋の娘が別の鷹匠に奉公していたことを聞いた半七は、鳥さしに雀を何羽かさしてきてほしいと意外なことを頼むのだった。(ぷんきゅのちち)
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wikipediaアイコン半七捕物帳
文字遣い種別: 新字新仮名
備考:

作家データ

分類: 著者
作家名: 岡本 綺堂
作家名読み: おかもと きどう
ローマ字表記: Okamoto Kido
生年: 1872-11-15
没年: 1939-03-01
人物について: 劇作家、小説家。本名は敬二、別号に狂綺堂。イギリス公使館に勤めていた元徳川家御家人、敬之助の長男として、東京高輪に生まれる。幼くして歌舞伎に親しみ、父の影響を受けて英語も能くした。東京府立一中卒業後、1890(明治23)年に東京日日新聞に入社。以来、中央新聞社、絵入日報社などを経て、24年間を新聞記者として過ごす。この間、1896(明治29)年には処女戯曲「紫宸殿」を発表。岡鬼太郎と合作した「金鯱噂高浪(こがねのしゃちうわさのたかなみ)」は、1902(明治35)年に歌舞伎座で上演された。江戸から明治にかけて、歌舞伎の台本は劇場付きの台本作家によって書かれてきたが、明治半ばからは、坪内逍遥ら、演劇界革新の担い手に新作をあおいだ〈新歌舞伎〉が台頭する。二世市川左団次に書いた「維新前後」(1908年)、「修禅寺物語」(1911年)の成功によって、綺堂は新歌舞伎を代表する劇作家となった。1913(大正2)年以降は作家活動に専念し、生涯に196篇の戯曲を残す。コナン・ドイルのシャーロック・ホームズ物を原著でまとめて読んだのをきっかけに、江戸を舞台とした探偵小説の構想を得、1916(大正5)年からは「半七捕物帳」を書き始めた。
wikipediaアイコン岡本綺堂

底本データ

底本: 時代推理小説 半七捕物帳(二)
出版社: 光文社時代小説文庫、光文社
初版発行日: 1986(昭和61)年3月20日
校正に使用: 1997(平成9)年3月20日第11刷

工作員データ

入力: tatsuki
校正: おのしげひこ