作品名: | 農民文化といふこと |
作品名読み: | のうみんぶんかということ |
著者名: |
有島 武郎 |
作品データ
分類: | NDC 611 914 |
初出: | 「文化生活の基礎 第三卷第六號(六月號)」1923(大正12)年6月1日 |
作品について: | 社会制度の観点から農民文化について述べた、有島武郎の談話。 地主に搾取され悲惨な境遇におかれている小作人には、“文化”を享受したり“文化”を創造したりする余裕はない。小作人を苦しめている私有財産制度を撤廃してはじめて、“農民文化”を論ずることができるのだ、と主張している。 この文章から、前年(大正11年)、農場解放を行うにいたった有島武郎の思想を読み取ることができる。(mono) |
文字遣い種別: | 新字旧仮名 |
備考: |
作家データ
分類: | 著者 |
作家名: | 有島 武郎 |
作家名読み: | ありしま たけお |
ローマ字表記: | Arishima Takeo |
生年: | 1878-03-04 |
没年: | 1923-06-09 |
人物について: | 1878年3月4日、東京小石川水道町に生まれる。東北帝大農科大学で教鞭を執るかたわら、1910年「白樺」に同人として参加。『かんかん虫』『在る女のグリンプス』などを発表する。1916年、結核を病んでいた妻が死に、さらに父が亡くなったことから教鞭を辞し、本格的に文学生活に入る。『或る女』『カインの末裔』『生れ出づる悩み』などが代表作。1923年6月9日、人妻の波多野秋子と軽井沢の別荘浄月庵にて情死。![]() |
底本データ
底本: | 有島武郎全集第九卷 |
出版社: | 筑摩書房 |
初版発行日: | 1981(昭和56)年4月30日 |
入力に使用: | 2002(平成14)年2月10日初版第3刷 |
校正に使用: | 1981(昭和56)年4月30日初版 |
工作員データ
入力: | mono |
校正: | 田中敬三 |