図書カード:半七捕物帳

作品名: 半七捕物帳
作品名読み: はんしちとりものちょう
副題: 24 小女郎狐
副題読み: 24 こじょろうぎつね
著者名:
岡本 綺堂 

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作品データ

分類: NDC 913
作品について: 各地の代官所が、判断の難しい裁きについて、江戸の奉行所まで問い合わせてきた記録『御仕置例書』。その中から興味深いものを半七が書き抜いたという趣向の一品。
寛延元(1748)年9月、下総国新石下村の猪番小屋で、酔い潰れた七人の若者が松葉や青唐辛の煙でいぶされ、五人が死ぬという事件が発生した。若者たちが半月前に小狐を殺していたことから、昔から土地に住みついているという『小女郎狐』が敵討ちのためにしたことだろうと、人々は噂し合った。しかし八州廻りのベテラン岡っ引常陸屋長次郎は、事件の一か月前に事故死した娘おこよに注目、娘の死の真相の中に、事件の鍵が隠されていることを暴く。(ぷんきゅのちち)
ぷんきゅのちちさんによる、より詳細な解説はこちら
wikipediaアイコン半七捕物帳
文字遣い種別: 新字新仮名
備考: この作品には、今日からみれば、不適切と受け取られる可能性のある表現がみられます。その旨をここに記載した上で、そのままの形で作品を公開します。(青空文庫)

作家データ

分類: 著者
作家名: 岡本 綺堂
作家名読み: おかもと きどう
ローマ字表記: Okamoto Kido
生年: 1872-11-15
没年: 1939-03-01
人物について: 劇作家、小説家。本名は敬二、別号に狂綺堂。イギリス公使館に勤めていた元徳川家御家人、敬之助の長男として、東京高輪に生まれる。幼くして歌舞伎に親しみ、父の影響を受けて英語も能くした。東京府立一中卒業後、1890(明治23)年に東京日日新聞に入社。以来、中央新聞社、絵入日報社などを経て、24年間を新聞記者として過ごす。この間、1896(明治29)年には処女戯曲「紫宸殿」を発表。岡鬼太郎と合作した「金鯱噂高浪(こがねのしゃちうわさのたかなみ)」は、1902(明治35)年に歌舞伎座で上演された。江戸から明治にかけて、歌舞伎の台本は劇場付きの台本作家によって書かれてきたが、明治半ばからは、坪内逍遥ら、演劇界革新の担い手に新作をあおいだ〈新歌舞伎〉が台頭する。二世市川左団次に書いた「維新前後」(1908年)、「修禅寺物語」(1911年)の成功によって、綺堂は新歌舞伎を代表する劇作家となった。1913(大正2)年以降は作家活動に専念し、生涯に196篇の戯曲を残す。コナン・ドイルのシャーロック・ホームズ物を原著でまとめて読んだのをきっかけに、江戸を舞台とした探偵小説の構想を得、1916(大正5)年からは「半七捕物帳」を書き始めた。
wikipediaアイコン岡本綺堂

底本データ

底本: 時代推理小説 半七捕物帳(二)
出版社: 光文社時代小説文庫、光文社
初版発行日: 1986(昭和61)年3月20日

工作員データ

入力: tatsuki
校正: 菅野朋子