図書カード:半七捕物帳

作品名: 半七捕物帳
作品名読み: はんしちとりものちょう
副題: 17 三河万歳
副題読み: 17 みかわまんざい
著者名:
岡本 綺堂 

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作品データ

分類: NDC 913
作品について: 文久3(1863)年か、翌元治元年(1864)の12月27日の朝、神田鎌倉河岸の道端に、若い男の死体が転がっていた。その腕の中には、まだ息のある三ヶ月くらいの嬰児。しかし、その赤子の口には牙にも似た二本の歯が生えていた。因果者の子供を扱う香具師(やし)の線か、それとも右手の鼓だこから想像される三河万歳の才蔵の線か。子分が聞きこんできた、赤子ならぬ猫の児をなくした香具師がいるという話に、半七が当の香具師富蔵に事情を聞くと、なぜか彼は知らぬ存ぜぬを通した。腑に落ちない半七の探索の前に、物語は意外な展開をたどる。(ぷんきゅのちち)
ぷんきゅのちちさんによる、より詳細な解説はこちら
wikipediaアイコン半七捕物帳
文字遣い種別: 新字新仮名
備考:

作家データ

分類: 著者
作家名: 岡本 綺堂
作家名読み: おかもと きどう
ローマ字表記: Okamoto Kido
生年: 1872-11-15
没年: 1939-03-01
人物について: 劇作家、小説家。本名は敬二、別号に狂綺堂。イギリス公使館に勤めていた元徳川家御家人、敬之助の長男として、東京高輪に生まれる。幼くして歌舞伎に親しみ、父の影響を受けて英語も能くした。東京府立一中卒業後、1890(明治23)年に東京日日新聞に入社。以来、中央新聞社、絵入日報社などを経て、24年間を新聞記者として過ごす。この間、1896(明治29)年には処女戯曲「紫宸殿」を発表。岡鬼太郎と合作した「金鯱噂高浪(こがねのしゃちうわさのたかなみ)」は、1902(明治35)年に歌舞伎座で上演された。江戸から明治にかけて、歌舞伎の台本は劇場付きの台本作家によって書かれてきたが、明治半ばからは、坪内逍遥ら、演劇界革新の担い手に新作をあおいだ〈新歌舞伎〉が台頭する。二世市川左団次に書いた「維新前後」(1908年)、「修禅寺物語」(1911年)の成功によって、綺堂は新歌舞伎を代表する劇作家となった。1913(大正2)年以降は作家活動に専念し、生涯に196篇の戯曲を残す。コナン・ドイルのシャーロック・ホームズ物を原著でまとめて読んだのをきっかけに、江戸を舞台とした探偵小説の構想を得、1916(大正5)年からは「半七捕物帳」を書き始めた。
wikipediaアイコン岡本綺堂

底本データ

底本: 時代推理小説 半七捕物帳(二)
出版社: 光文社時代小説文庫、光文社
初版発行日: 1986(昭和61)年3月20日
校正に使用: 1997(平成9)年3月20日第11刷

工作員データ

入力: tatsuki
校正: おのしげひこ