作品名: | 南北の東海道四谷怪談 |
作品名読み: | なんぼくのとうかいどうよつやかいだん |
著者名: |
田中 貢太郎 |
作品データ
分類: | NDC 913 |
作品について: | 日本三大怪談のひとつ、四世鶴屋南北の歌舞伎「東海道四谷怪談(とうかいどうよつやかいだん)」を、田中貢太郎らしい簡潔な文体で短くまとめた再話小説。
登場人物紹介 お岩:夫の伊右衛門に裏切られて毒を飲まされ、醜い姿となって死ぬが、怨霊となって伊右衛門を苦しめる。 四谷左門:お岩の父。伊右衛門に最初に殺害される。 お梅:裕福な家の娘。伊右衛門に思いを寄せる。 小平:伊右衛門に殺害され、お岩の不義相手に仕立てられる小厮(武家の下男)。 なお、原作の「東海道四谷怪談」は、1825(文政8)年の初演時には、歌舞伎「仮名手本忠臣蔵」上演の第二演目として、「忠臣蔵」の幕間に演じられた。登場人物のほとんどは「忠臣蔵」の登場人物であり、「四谷怪談」の大詰めで伊右衛門と与茂七が最後の対決をしたあと、「忠臣蔵」の討ち入りの場面が上演され、生き残った与茂七は、そのまま小平の主人(浪士の一人で、小平の幽霊が届けた秘薬によって病から回復した)らとともに討ち入りに参加することになるという段取りだった。 |
文字遣い種別: | 新字新仮名 |
備考: |
作家データ
分類: | 著者 |
作家名: | 田中 貢太郎 |
作家名読み: | たなか こうたろう |
ローマ字表記: | Tanaka Kotaro |
生年: | 1880-03-02 |
没年: | 1941-02-01 |
人物について: | 高知市生まれ。小説家、随筆家。漢学塾に学び、代用教員、高知実業新聞社の記者を経たのち上京。大町桂月、田山花袋、田岡嶺雲に師事。明治四十二年、嶺雲の『明治叛臣伝』の執筆に協力したのを機会に、やがて『中央公論』の「説苑(ぜいえん)」欄に情話物、怪談話などを掲載するようになる。作品は紀行文・随想、情話物、怪談・奇談などからなり、代表作には『田中貢太郎見聞録』『旋風時代』『日本怪談全集』『支那怪談全集』などがあげられる。![]() |
底本データ
底本: | 怪奇・伝奇時代小説選集3 新怪談集 |
出版社: | 春陽文庫、春陽堂書店 |
初版発行日: | 1999(平成11)年12月20日 |
入力に使用: | 1999(平成11)年12月20日第1刷 |
校正に使用: | 1999(平成11)年12月20日第1刷 |
底本の親本: | 新怪談集 物語篇 |
出版社: | 改造社 |
初版発行日: | 1938(昭和13)年 |
工作員データ
入力: | Hiroshi_O |
校正: | noriko saito |