作品名: | 「日本怪談全集」序 |
作品名読み: | 「にほんかいだんぜんしゅう」じょ |
著者名: |
田中 貢太郎 |
作品データ
分類: | NDC 913 914 |
作品について: | 田中貢太郎の代表作集のひとつとされる「日本怪談全集」の第一巻に掲載された序文。 田中貢太郎は、1918(大正7)年の「中央公論」誌十一月号に掲載された『雨夜草子、魚の妖・虫の怪』を第一作として数多くの怪談ものを書きはじめ、1928(昭和3)年には一度その集大成として改造社から「怪談全集 歴史篇」「怪談全集 現代篇」を刊行する。 その後、1931(昭和6)年には博文館から「支那怪談全集 近代篇」、つづけて1932(昭和7)年に「支那怪談全集 上代篇」という中国の怪談の集大成を刊行した後、1934(昭和9)年に改造社から改めて日本の怪談の集大成を、この「日本怪談全集」全四巻としてまとめなおし、刊行している。さらにその後の代表作集として、1938(昭和13)年には改造社から「新怪談集 実話篇」「新怪談集 物語篇」が刊行されている。 この序文からは、田中貢太郎の怪談に対する愛着とともに、みずからの著作への真摯な姿勢がうかがわれる。(Hiroshi_O) |
文字遣い種別: | 旧字旧仮名 |
備考: | 底本の表題「序」に、「「日本怪談全集」」を付しました。 |
作家データ
分類: | 著者 |
作家名: | 田中 貢太郎 |
作家名読み: | たなか こうたろう |
ローマ字表記: | Tanaka Kotaro |
生年: | 1880-03-02 |
没年: | 1941-02-01 |
人物について: | 高知市生まれ。小説家、随筆家。漢学塾に学び、代用教員、高知実業新聞社の記者を経たのち上京。大町桂月、田山花袋、田岡嶺雲に師事。明治四十二年、嶺雲の『明治叛臣伝』の執筆に協力したのを機会に、やがて『中央公論』の「説苑(ぜいえん)」欄に情話物、怪談話などを掲載するようになる。作品は紀行文・随想、情話物、怪談・奇談などからなり、代表作には『田中貢太郎見聞録』『旋風時代』『日本怪談全集』『支那怪談全集』などがあげられる。![]() |
底本データ
底本: | 日本怪談全集 Ⅰ |
出版社: | 桃源社 |
初版発行日: | 1974(昭和49)年7月5日 |
入力に使用: | 1975(昭和50)年7月25日2刷 |
底本の親本: | 日本怪談全集 |
出版社: | 改造社 |
初版発行日: | 1934(昭和9)年 |
工作員データ
入力: | Hiroshi_O |
校正: | 大野裕 |