作品名: | 十八時の音楽浴 |
作品名読み: | じゅうはちじのおんがくよく |
著者名: |
海野 十三 |
作品データ
分類: | NDC 913 |
作品について: | 独裁国家ミルキ国では、音楽を用いた国民のコントロールが行われていた。独裁者ミルキのために、人の精神を縛る〈音楽浴〉の技術を開発したのは、科学者コハク。権力中枢における争いに巻き込まれ、憤死したかと思われたコハクだったが、火星からの宇宙船の襲来に際して再び現れる。過剰な音楽浴の強制によってミルキ国民は死に絶え、宇宙船を排撃した後、残るは人造人間を従えたコハクのみ。新たなる人間性賛美の音楽が渡る中、コハクは何を目指すのか?![]() |
文字遣い種別: | 新字新仮名 |
備考: | この作品には、今日からみれば、不適切と受け取られる可能性のある表現がみられます。その旨をここに記載した上で、そのままの形で作品を公開します。(青空文庫) |
作家データ
分類: | 著者 |
作家名: | 海野 十三 |
作家名読み: | うんの じゅうざ |
ローマ字表記: | Unno Juza |
生年: | 1897-12-26 |
没年: | 1949-05-17 |
人物について: | 日本におけるSFの始祖となった小説家。本名は佐野昌一。徳島市の医家に生まれ、早稲田大学理工科で電気工学を専攻。逓信省電気試験所に勤務するかたわら、1928(昭和3)年、「新青年」に『電気風呂の怪死事件』と名付けた探偵小説を発表して小説家としてデビュー。以降、探偵小説、科学小説、加えて少年小説にも数多くの作品を残した。太平洋戦争中、軍事科学小説を量産し、海軍報道班員として従軍した海野は、敗戦に大きな衝撃を受ける。敗戦翌年の1946(昭和21)年2月、盟友小栗虫太郎の死が追い打ちをかけ、海野は戦後を失意の内に過ごす。筆名の読みは、「うんのじゅうざ」、「うんのじゅうぞう」の二通りが流布している。丘丘十郎(おか・きゅうじゅうろう)名でも作品を残し、本名では電気関係の解説書を執筆している。![]() |
底本データ
底本: | 十八時の音楽浴 |
出版社: | 早川文庫、早川書房 |
初版発行日: | 1976(昭和51)年1月15日 |
入力に使用: | 1990(平成2)年4月30日第2刷 |
工作員データ
入力: | 大野晋 |
校正: | もりみつじゅんじ |