作品名: | 絶対矛盾的自己同一 |
作品名読み: | ぜったいむじゅんてきじこどういつ |
著者名: |
西田 幾多郎 |
作品データ
分類: | NDC 121 |
初出: | 「思想 第202号」1939(昭和14)年3月 |
作品について: | 西田自身が「私は一応私の根本思想を明〈あきらか〉にした」と言うとおり、この論文には、「善の研究」以後続けてきた哲学的格闘のすえに勝ち得た極相状態の思索が刻印されている。この後、西田は突然の死に至るまでの六年間に、経験科学や物理、芸術、論理と数理、生命などを「矛盾的自己同一の場所的論理」の立場からとらえ直す論文を次々と書き上げていく。(nns) |
文字遣い種別: | 新字新仮名 |
備考: |
作家データ
分類: | 著者 |
作家名: | 西田 幾多郎 |
作家名読み: | にしだ きたろう |
ローマ字表記: | Nishida Kitaro |
生年: | 1870-06-17 |
没年: | 1945-06-07 |
人物について: | 石川県生まれ。1896(明治29)年に金沢の第四高等学校講師、次いで教授となった。1911年(明治44)に発表した「善の研究」で、その西洋哲学と充分比肩しうる独創性で日本の思想界に衝撃を与える。その後も西田は「善の研究」の〈純粋経験〉の立場に長年にわたり厳しい批判を重ね、ついに〈場所の論理〉に到達する。その後、マルクス主義の台頭を睨みつつ〈歴史的現実世界〉の問題と取り組み、〈場所〉を〈弁証法的世界〉として具体化し、〈絶対矛盾的自己同一的世界の自己限定〉として〈歴史的実在〉の世界をとらえる立場を展開した。 近年になって脱構築の流れに乗って世界的な再評価が進んでいる哲学家の一人である。(nns) ![]() |
底本データ
底本: | 西田幾多郎哲学論集Ⅲ |
出版社: | 岩波文庫、岩波書店 |
初版発行日: | 1989(昭和64)年 12月18日 |
入力に使用: | 1989(昭和64)年 12月18日第1刷 |
校正に使用: | 1989(昭和64)年 12月18日第1刷 |
底本の親本: | 西田幾多郎全集 第9巻 |
出版社: | 岩波書店 |
初版発行日: | 1979(昭和54)年 |
工作員データ
入力: | nns |
校正: | ちはる |