図書カード:死体蝋燭

作品名: 死体蝋燭
作品名読み: したいろうそく
著者名:
小酒井 不木 

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作品データ

分類: NDC 913
作品について: 新青年」1927(昭和2)年10月号に掲載された小品。蒸し暑い暴風雨の夜の、小坊主を前にした和尚の告白。手燭の蝋燭は、先の小坊主を殺し、肉をはぎ、その脂肪から作ったものという。その死体蝋燭が、今宵で尽きる…。小酒井不木版雨月物語「青頭巾」といった作品だが、その適度な短さと練られたプロットで、当時から評判は良かったようである。
文字遣い種別: 新字新仮名
備考:

作家データ

分類: 著者
作家名: 小酒井 不木
作家名読み: こざかい ふぼく
ローマ字表記: Kosakai Fuboku
生年: 1890-10-08
没年: 1929-04-01
人物について: 本名は小酒井光次(こさかいみつじ)。医学博士。東北帝国大学教授。生理学の分野では当時世界的な権威だったという。1921(大正10)年から雑誌「新青年」に探偵、犯罪を主題にした小説、論文を発表。翌年、病気のために退職。1924(大正13)年から探偵小説家として本格的に活動した。小酒井不木については「奈落の井戸」(もぐらもち氏作成)が詳しい。筆名の読みは、「こさかいふぼく」、「こざかいふぼく」の二通りが流布しているが、もぐらもち氏は検証の結果、「こさかいふぼく」が妥当との結論を導き出している。
wikipediaアイコン小酒井不木

底本データ

底本: 怪奇探偵小説集1
出版社: ハルキ文庫、角川春樹事務所
初版発行日: 1998(平成10)年5月18日
底本の親本: 怪奇探偵小説集
出版社: 双葉社
初版発行日: 1976(昭和51)年2月

工作員データ

入力: 大野晋
校正: しず