お
母火を
燃すけえ。
そねえに
燃さなくても
温けえないか。
だって
今日は
寒いもの。
寒いか、そんだらくべろえ。
明日、また
出て
薪取ってくるわの
そう
心配さっしゃんな。
* * * * * *
お
母、
燃えたぜ
当たらっしゃい。
汝、やかましいそげなもの
吹くなよ。
ごじゅうからがたくさんきていたぜの、
あっちの
神社の
森にきていたぜの、
ほら
鳴いているだろの、
俺のこの
笛聞いて
鳴いているだろの?
ふいふいふい悲しく
鳴る
管笛。
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