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手紙

慶応三年三月二十四日 坂本春猪あて

坂本龍馬




猶南町むば(乳母)にもよろしく御伝へ御たのみ申あげ候。

御文難有、然ニ御ちうもん(注文)の銀の板うちのかんざし(簪)と云ものに、京打、江戸打と云あり、板打中にも色々の通り在之、画図でも御こしなれバ、わかり可申候。然りといへども後便ニ一つさし出し可申と存じ候。御まち、かしこ。

三月廿四日

呈 ふぐの春猪様

御前へ
龍馬






底本:「龍馬の手紙」宮地佐一郎、講談社学術文庫、講談社

   2003(平成15)年12月10日第1刷発行

   2008(平成20)年9月19日第7刷発行

※底本本文の末尾に、(野島寅猪文書)とあります。

※丸括弧付きの語句は、底本編集時に付け加えられたものです。

入力:Yanajin33

校正:Hanren

2010年7月28日作成

2011年6月17日修正

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