戻る

手紙

慶応三年五月二十七日 高柳楠之助あて

坂本龍馬




今日も鬱陶しき天気に御座候。愈御佳安奉賀候。然れば昨日官長罷出、茂田君と御約定申上候通、今廿七日英国水師提督に対面之儀(は)、第十(時)より彼船に御同行申度奉存候間、此段御通達申上候。当方へ御入来被下候や。又当方より罷出(まかりいで)申や。御返事此者へ為御聞(おきかせ)下度如此御座候。以上。

五月廿七日
才谷梅太郎

高柳楠之助様






底本:「龍馬の手紙」宮地佐一郎、講談社学術文庫、講談社

   2003(平成15)年12月10日第1刷発行

   2008(平成20)年9月19日第7刷発行

※底本本文の末尾に、(海援隊文書)とあります。

※丸括弧付きの語句は、底本編集時に付け加えられたものです。

入力:Yanajin33

校正:Hanren

2010年8月26日作成

2011年6月17日修正

青空文庫作成ファイル:

このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。





●表記について



●図書カード