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手紙

慶応三年九月十三日 陸奥宗光あて

坂本龍馬




三四郎及、龍も一所に大兄の御咄し相聞しに、芸州の方へは別段に三四郎が参るに不及かのよふ存込ミ居候。

然ニ今日右よふの手紙が参り候得ば、もしつがふ(都合)あしくはあるまいかと存候へバ、御相談申上候。今日は三四郎も病気に候得バ、たれでも代人つかハし候間、御同行奉頼候。御帰り次第、佐々木の宿ニ御成奉願候。早※(二の字点、1-2-22)頓首。

十三日


〆   楳太郎

奥陸(ママ)元二郎様
左右






底本:「龍馬の手紙」宮地佐一郎、講談社学術文庫、講談社

   2003(平成15)年12月10日第1刷発行

   2008(平成20)年9月19日第7刷発行

※底本手紙写真のキャプションに、(国立国会図書館蔵)とあります。

※丸括弧付きの語句は、底本編集時に付け加えられたものです。

※直筆の手紙の折り返しに合わせた改行は、省いて入力しました。

入力:Yanajin33

校正:Hanren

2010年10月9日作成

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