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続 手紙

宛先き、年月日、未詳(推定、慶応二年春)

坂本龍馬




此度のお咄しお、くハ(しく)成可(なしつかはさるべく)候。愚兄の内 此佐井ハ北奉行(ママ)人町杉山

佐井虎次郎

幸助方ニて御尋可遣、此杉山にも私の咄御

なし可遣候。

佐井よりハ曽而(かつて)手紙参りたり、いまだ返書不出候得バ、此度の事くハしく御咄し被遣、其上彼手紙の礼も御申可遣候。

龍馬が乳母ウバ

此うバわ私しお、きづかいおり候ものゆへ、何卒此ぶじなる事を御直ニ御申、愚兄が家(へ)御出被下候時に御まねき被成候得バ、早※(二の字点、1-2-22)参上仕候。






底本:「龍馬の手紙」宮地佐一郎、講談社学術文庫、講談社

   2003(平成15)年12月10日第1刷発行

   2008(平成20)年9月19日第7刷発行

※底本手紙写真のキャプションに、(高知 秦家蔵)とあります。

※丸括弧付きの語句は、底本編集時に付け加えられたものです。

※直筆の手紙の折り返しに合わせた改行は、省いて入力しました。

※「(しくなしつかはさるべく)」とまとめられていたルビを分割するために、終わりと始めの丸括弧を補いました。

入力:Yanajin33

校正:Hanren

2010年11月11日作成

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