歳まさに暮れんとして
兵士の銃劍は白く光れり。
軍旅の暦は夏秋をすぎ
ゆうべ上海を拔いて百千キロ。
わが行軍の日は憩はず
人馬先に爭ひ走りて
輜重は泥濘の道に續けり。
ああこの曠野に戰ふもの
ちかつて皆生歸を期せず
鐵兜きて日に燒けたり。
天寒く日は凍り
歳まさに暮れんとして
南京ここに陷落す。
あげよ我等の日章旗
人みな愁眉をひらくの時
わが戰勝を決定して
よろしく萬歳を祝ふべし。
よろしく萬歳を叫ぶべし。
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