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朝の山道

櫻間中庸




朝ぎり 流れる

山のみち

ほのぼの||


草つぱ ふんで

足のつゆ

しつとり||


蝶々は ねてる

ねむの葉に

ひつそり||


匂ふよ ほうら

栗のはな

ほんのり||


ほういと呼んでる

誰だろか

ほうい と||


きりに吸はれて

細いこゑ

ほうい と||






底本:「日光浴室 櫻間中庸遺稿集」ボン書店

   1936(昭和11)年7月28日発行

入力:Y.S.

校正:富田倫生

2011年9月27日作成

青空文庫作成ファイル:

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