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労働者大会
根岸正吉
青年会館の正門へ
要求は簡単である。
目的は単一である。
屋内が満員ならば、
屋外に入れよ。
門内は人子一人なき寂寞である。
之こそは
今宵
(
こよい
)
此地に集れる
幾千人の要求である。
それを遮る警官に
もはや理屈は不要である。
只青年会館の正門へ。
(発表誌不詳『どん底で歌う』を底本)
底本:「日本プロレタリア文学集・38 プロレタリア詩集(一)」新日本出版社
1987(昭和62)年5月25日初版
底本の親本:「どん底で歌う」日本評論社
1920(大正9)年5月
入力:坂本真一
校正:雪森
2015年5月24日作成
青空文庫作成ファイル:
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で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。
●表記について
このファイルは W3C 勧告 XHTML1.1 にそった形式で作成されています。
「くの字点」をのぞくJIS X 0213にある文字は、画像化して埋め込みました。
●図書カード