一葉女史はおのれと
同じ
園生にありて
萩の
舍の
露におほし
立られし
下葉なり
萩の
舍中島の
師は
常にいにしへぶりのしなたかきを
教さとし
給へれど
性來のすき
心によの
耳ちかく
俗に
今樣の
情態をうつさばやの
心あつく
去年より
武藏野に
名はあれどにげ
水のそこはかとなくかくろひてさのみしる
人もなかりしを、
今度一部の
文として
梓にのぼせ、
公の
評をも
乞て、
猶此後もこれに
盡さんの
料にせまほしとておのれに
其よしはし
書してよとこはれぬかゝる
方に
心ふかうものし
給へるを
常にしたひむつべる
友にしあればことにうれしくてなほつがの
木のいやつぎ/\にたゆみなく
千枝に
八千枝にしげりて
木高きかげとなりたまはん
事をかつは
祝してたゝ
一言を
田邊たつ子識
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