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美容院にのぞむこと

芥川紗織




 こと容姿に關しては私は恐ろしく小心なのでとても壯麗な美容院に一人で入つて行く勇氣がありません。私の家のすぐ近くの小じんまりしたパーマネント屋さんは、何時行つても他のお客樣に行き合うことがなく決して待たされたことがありませんので、恥かしがりの私も氣輕に時々出掛けます。美顏術や爪をみがいてもらつたことは生れてこの方一度もありませんので希望も註文もありません。

(也寸志氏夫人、畫家)






底本:「婦人之友 50巻1号」婦人之友社

   1956(昭和31)年1月

※国立国会図書館デジタルコレクション(https://dl.ndl.go.jp/)で公開されている当該書籍画像に基づいて、作業しました。

※底本は旧字新仮名づかいです。なお促音は小書きではありません。

※表題は底本では、「美容院びよういんにのぞむこと」となっています。

入力:かな とよみ

校正:The Creative CAT

2021年12月27日作成

青空文庫作成ファイル:

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